聖書一日一章メッセージ集![]()
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| 堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「もし、食べ物のことで、あなたの兄弟が心を痛めているのなら、あなたはもはや愛によって行動しているのではありません。」(ローマ14:15) 今日のローマ人への手紙14章では、クリスチャンがお互いを裁くようなことをしないように、ということが命じられています。というのも、ローマの教会のクリスチャンの中には、何を食べるか、食べないか、ということなどが、クリスチャンとして生きる上で決定的に大事なことであると思っていた人たちと、そうではないと思っていた人たちが、お互いを「あの人はあんなものまで食べている」と裁いたり、「あの人は何を食べてはいけないか、などということにこだわっている。信仰によってのみ救われるということがわかっていない。」と見下したり、というようなことがあったようです。 14節で、それ自体で汚れている食べ物はない、と言っているように、著者であるパウロ自身は、救いはイエス・キリストを信じる信仰だけによるもので、何を食べるとか、食べないとか、いうことは関係がない、ということはよくわかっていました。しかし、その上で、何を食べるか食べないかにこだわる人たちを、見下したりしないように、そういう人たちを配慮して振る舞うように、命じているわけです。それは、パウロが15節で語っているように、愛こそがクリスチャンの交わりの中で、最も優先されるべきものであるからです。そのことは、勿論、間違いをそのまま放っておいてよいということを意味するわけではありません。そうではなくて、そうせずに済むのなら、議論を引き起こすようなこと、相手が嫌な思いをすることを、わざわざするようなことをしてはいけないということではないかと思われます。機会が与えられるまで、相手が聞いてわかるようになる時まで、黙っていることもまた、場合によっては、大切なことなのではないでしょうか。 私たちも、自分の正しさを誇るのではなく、相手が神様の恵みの中に生きることができるようになることを第一として、時には相手に合わせ、時には忍耐し、知恵ある、愛の配慮ある関わりを持ち、主の喜ばれる一つとなるような交わりを築き上げる者とならせていただこうではありませんか。 中谷建晴 |