聖書一日一章メッセージ集![]()
![]()
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ローマ書 1章 「なぜなら、福音のうちには、神の義が啓示されていて、その義は、信仰に始まり信仰に進ませるからです。『義人は信仰によって生きる。』と書いてあるとおりです。」 (ローマ 1:17) パウロが、コリントで、御霊の示しにより、エルサレムを訪ね、それからローマにまでも行く、と決めた後(使徒19:21)、隣町ケンクレアの教会の執事フィべがローマへ行くと聞き、彼女に託して(16:1参照)、ローマの教会に、自分が伝える福音の真髄を前もって伝えておこうとして書いたのがローマ人への手紙だ、と考えられています。この手紙には、福音の全体像が見事に描き出されています。パウロは、まず、自分は神の福音のために選び分かたれキリスト・イエスによって使徒として召された者だ、と宣言し、彼が伝える福音はイエス・キリストがダビデの子孫として生まれ死人からの復活によって神の御子であると公示された御方だというところにある、と語ります。パウロは、この福音をローマにいるすべての兄弟姉妹に伝えたいと願い、いつも彼らのことを思って祈っていました。彼は言います。“この福音にはすべての人に救いを得させる力がある、この福音は信仰に始まり信仰に進ませる、信仰によってはじめて自分のものとなるのだ、人間の探究心や努力で手にすることのできるようなものでない”と。しかし人間には自負心があります。自分で求め、自分で努力してそれを手に入れようとします。ですから、パウロはまず、すべての人は罪人で神の恵みを受けることができない、ということを示すのです。そうです。神の救いはただ信仰によってだけ受けることができるのです。 唄野隆 |