聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「『あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。』」 (マタイ16:15)

今日のマタイの福音書16章では、イエス様がパリサイ人やサドカイ人たちの敵意に出会って、ガリラヤよりもまだ北の地域に退かれたこと、そこでペテロがイエス様をキリストと認める歴史的な告白をしたこと、が記されています。
1節ではパリサイ人たちがサドカイ人たちと一つになってイエス様にしるしを求めたことが記されています。12章の38節から42節にかけてでもそうであったように、ここでもイエス様はこの求めを退けられました。そうして、ガリラヤよりもまだ北の地方に退いて行かれました。イエス様はイエス様を試そうとするような姿勢から来る求めは退けられるお方、そのような態度でイエス様のもとに来る者からは離れてしまわれるお方なのです。
5節から12節のイエス様と弟子たちとの会話はおそらくガリラヤ湖を北に向かう船の上でのものであったと考えられます。弟子たちは、食べることばかりを心配していたがために、イエス様のおっしゃることの本当の意味がわかりませんでした。そこで弟子たちがイエス様からお叱りを受けているように、私たちも、イエス様にお任せしていれば安心なのに、目の前のことばかりに心を奪われて、イエス様が本当に語ろうとされていることを聞き取ることができないようになってしまってはいないでしょうか。
13節からのやり取りの中で導かれ、16節でペテロはイエス様こそがキリスト、救い主、であるとはっきり告白します。その告白を聞いたイエス様はペテロを祝福されると共に、ご自身が殺されるけれどもよみがえられること、また、弟子たる者がどういう心構えでいるべきかということを明らかにされて行きます。イエス様を、救い主、主、と告白する者こそがさらにイエス様を深く知るように導かれて行くのです。私たちも、今この時、イエス様を主と告白し、イエス様を深く知って行く者とならせていただきましょう。

中谷建晴



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