聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「この時から、イエスは宣教を開始して、」 (マタイ4:17)

 今日のマタイの福音書4章では、イエス様がいよいよ宣教の働きを始められたことが記録されています。
1節から11節では、イエス様が洗礼を受けた後、宣教の働きを始める前に、悪魔の誘惑を受けられたことが記録されています。
イエス様は一人荒野に出て、40日間断食をされ、精神的にも孤独で肉体的にも弱り切った状態で、悪魔の誘惑に会われたわけです。長い孤独の後、誰か話しかけてくれる人がいると、その話しかけてくれた人の機嫌を損ねまいと、相手の言う通りにしたくなるものです。また、肉体的に弱り切った状態の中で誘惑、特にその肉体的な欲求を満たしてやるから、という誘惑に打ち勝つのは難しいことです。しかし、イエス様はそういう厳しい状態の中で悪魔の誘惑に打ち勝たれました。そして、その勝利を通して、イエス様はまず悪魔の勢いを砕かれました。悪魔にとっては、神の子を誘惑してしまう絶好のチャンスに思えたであろうこの機会を利用して、イエス様は逆に悪魔に痛い一撃をくらわせたのです。
私たちも時として、なぜ神様がわざわざ自分をこんな目に会わせるのか、と思う事態に直面することがあるかもしれません。しかし、それはむしろ悪魔に一撃を与え、私たちが信仰の勝利を経験し、さらに大きく成長するチャンスとして与えられたものなのです。
12節以降では、イエス様がガリラヤ地方で宣教の働きを開始されたことが記録されています。15節から16節にあるように、ガリラヤ地方は都エルサレムのあるユダヤ地方に比べて劣る所だと思われていましたが、イエス様はまずそこに光をもたらして下さったのです。同じように、イエス様は、特に優れた所があるわけでもない、欠陥だらけの、私たちのような者を選び、福音の恵みに与からせて下さったのです。感謝しましょう。

中谷建晴




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