聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「この方こそ、ご自分の民をその罪から救ってくださる方です。」
(マタイ1:21)

今日から新約聖書に入り、今日は新約聖書の中の最初の書物であるマタイの福音書の1章です。
マタイの福音書は、イエス様の12弟子の一人であったマタイによるイエス様の言葉と行いの記録で、大体紀元60年前後に書かれたものと考えるのが妥当なようです。
今日のマタイの福音書1章では、イエス・キリストがどういうお方として、どういう経過をたどってお生まれになったか、ということが述べられています。
1節から17節まででは、系図をたどりながら、イエス・キリストが旧約聖書の中で預言され、ユダヤ人たちが待ち望んでいた救い主、メシヤ、としてお生まれになった、ということが明らかにされています。
イエス・キリストは旧約聖書の預言の成就として、登場されたお方であって、いきなり現れて、自分が救い主だ、と主張したというような当てにならない方ではないのです。
18節以降は結婚前の性的交わりが厳しく禁じられていた時代に、自分の婚約者であるマリヤが自分の知らない所で妊娠していることを知らされたヨセフがどういう対応を取ったかということが記されています。19節にあるように、彼は人間として誠実な思いやりのある態度でこの出来事に対処しようとしましたが、神様の御心はそれを越えた所にあったわけです。
そのように、イエス・キリストをお迎えする、ということは、人間的な誠実さを越えた所での応答が求められることなのです。人間として正直であるか、誠実であるか、現実的か、ではなく、ただ信仰を持って、神様だけを信頼して一歩を踏み出すことこそがカギなのです。私たちはどうでしょうか。

中谷建晴



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