聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      マタイ 22章

「そんな思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからです。」
                     (マタイ 22:29)

 イエスさまは、祭司長や律法学者、パリサイ人たちに、自分の考えにとらわれ人の顔を恐れて生きるのでなく、神さまに目を向けるように語りかけ、聞こうとしない彼らに、譬えをもって語り続けられました。“王子の結婚披露宴に王が招待客を招かれたのに、彼等は招待を無視して自分の事にふけり、さらに強く招かれると暴力をもって拒否した、それで王は彼らを滅ぼし、通りがかりの者まで招いて礼服まで支給した、しかしその礼服を拒否し自分の服のままで参列した人がいた、彼は放り出された”。自分を第一にし主の備えを軽んじる人は救いを受けられない、と警告されたのです。しかし、彼らには通じませんでした。自分の考え、自分の立場にとらわれ、神さまも自分の考えにそって自分の役に立つ限り認めるが、自分を神さまに従わせることはごめんだ、という姿勢でした。そういう姿勢では、神を第一にせよと主張すればローマ政府に税金を納めている現実とぶつかるし、ユダヤ人の喜ぶように納税拒否を主張すればローマに罰せられるに違いないと考える他なく、復活を主張すれば兄弟の家系を残すための結婚のイスラエルの定めと矛盾することになる、としか考えられなくなります。しか、しそれは目に見える今の世界にとらわれ固定観念に支配された考えです。イエスさまは、聖書を本当に知るとき、そのようなこの世の論理を超えた新しい世界が開かれることを教えてくださいました。主なる神さまを愛し、イエスさまを主として兄弟を愛することが、その新しい世界への入口なのです。

     唄野隆                      



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