聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 マタイ 17章 「雲の中から、『これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ。彼の言うことを聞きなさい。』という声がした。」 (マタイ 17:5) ペテロが、イエスさまこそ生ける神の子キリストです、と告白し、イエスさまが、ご自分はエルサレムで殺され、三日目によみがえる、と言われてから6日目、イエスさまはペテロとヤコブとヨハネだけを連れて山に上られました。彼らは、イエスさまの御姿が変わり、透明に白く輝く天的な御姿になるのを見ました。モーセとエリヤが現われました。イエスさまがエルサレムで遂げる最後のことを話し合ったと別の福音書は伝えています(ルカ9:31)。イエスさまは、なんとかして天上の世界と救いのご計画を知らせ信じさせようと思われて、身近に置いてこられた3人の弟子たちに、その世界を垣間見させようとされたのではないでしょうか。しかし、彼等は十分に理解せず、神を畏れ喜ぶよりも、自分たちが見たことの素晴らしさを長く自分たちのものとしておきたいと思い、三つの幕屋を建てよう、と言い出す始末でした。神さまは彼らを雲で覆い、「これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ。彼の言うことを聞きなさい。」と御声を聞かせ、聞くべきはただひとり、イエスさまだけだということを示されました。しかし、人々は地上の世界だけしか見ませんでした。親は自分の子の癒しを求め、弟子たちは無力さをさらけだし、ペテロは税金のことに目を奪われていました。しかし、本気でイエスさまを信じるなら、私たちも、地上にあって、天上の世界をうかがい知ることができるのです。「信じます。不信仰な私をあわれんでください。」と祈りました。 唄野隆 |