聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 マタイ 15章 「ああ、あなたの信仰はりっぱです。」 (マタイ 15:28) パリサイ人たちが、イエスさまの弟子たちは手を洗わずにパンを食べ先祖からの言い伝えを無視している、と非難したとき、彼等は先祖の言い伝えを盾にとって神の戒めを無視している、とイエスさまは逆に彼らの不信仰を責められました。ここで、彼らは神へのささげものだと宣言したものは親の養育費に使ってはならないという言い伝えを盾にとって親を大事にせよという神の戒めに背いている、とイエスさまが指摘されたように、言い伝えというものは、えてして、神の戒めを避ける抜け道をつくり、あるいは人間のプライドを満たすために用いられ、神さまのご真意に反する結果をもたらしやすいものです。主が本当に望んでおられるのは、へりくだって、主を信頼し、自分を捨て、喜んで主に従う、喜ばしい主との交わりの中に身を置くことなのです。ですから、カナン人の女が、イエスさまの助けを求めたのにイエスさまから何の答えも得られず、“わたしはイスラエル人に遣わされているのであってカナン人にではない”と言われても、さらに犬扱いされても、怒らず、イエスさまのおことばを素直に受け、“子犬でも主人の食卓から落ちるパンくずはいただきます”と謙虚に答えたとき、イエスさまは彼女の信仰をほめ、彼女の願いどおり、その娘を癒されたのです。イエスさまの厳しく見える態度は、彼女の信仰をひきだし、彼女をほめるためだったのだ、と納得し、感動しました。連れてこられた多くの病人を癒し、教えを求めて集まった四千人の空腹を満たされたところにも、イエスさまの優しさがあらわされています。 唄野隆 |