聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 マタイ 5章 「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。」 (マタイ 5:3) 5章から7章は山上の垂訓と言われています。イエスさまが群集を見て山に上られ、集まってきた弟子たちに語られた主の御教えです。「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。」と語りだし、自分を守り、自分を主張する此の世の価値観から解き放たれ、自分を空にし相手に委ねることを教えます。そのとき、主が恵みを満たしてくださいます。しして、それをそのまま人々の前に差し出すとき、その人は人々の中で塩のような役割を果たし、人々が主を崇めるようになります。「あなた方の光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるように」なるのです。人々は、神の律法を守って神さまに認めてもらおうとしますが、神さまは心の奥底まで見られる御方ですから、「兄弟に向かって腹を立てる者」は人を殺したのと同じ、「情欲を抱いて女を見る者は、すでに心の中で姦淫を犯した」とみなされます。自分を主張する生き方ではだれも神さまからほめていただくことはできません。「義に飢え渇き」、心貧しく、自分を無にして、主の与えてくださるものをすなおにお受けする者が主の恵みに満たされ、主の目に完全な者とされるのです。彼は、結婚を大事にし、大仰に誓って見せたりせず、正直に「ハイ。」は「ハイ。」、「いいえ。」は「いいえ。」と言うように導かれます。そして、復讐することなど考えず、敵をも愛するように変えられるのです。私も「私にはなにも頼みとするものがありません。空っぽです。主よ。満たしてください。」と祈ります。 唄野隆 |