聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        マタイ 4章

「死の地と死の陰に座っていた人々に、光が上った。」
                      (マタイ 4:16)

イエスさまは、聖霊によって処女マリヤから生まれ、インマヌエル(主が私たちとともにおられる)と呼ばれた御方ですが、人々を罪から救うために罪人と同じ立場に立ってヨハネから悔い改めのバプテスマを受け、荒野で、人を誘惑し罪のとりことしたサタンの試みをお受けになりました。サタンは、イエスさまに、自分の力に頼り、神秘的な力を使い、世界を支配することを求めさせようと誘惑しましたが、イエスさまは、主を恐れ、主にのみ従い仕える姿勢をつらぬくことによってサタンの誘惑を退けられました。そして、悔い改めを説いたヨハネが捕らえられたと聞いて、ガリラヤに退き、カペナウムに来て、そこに住まわれました。ユダの人々には、“ゼブルンとナフタリの地、湖に向かう道、ヨルダンの向こう岸、異邦人のガリラヤ”とさげすんで呼ばれ、見捨てられた、辺鄙な地域でした、イエスさまは、世界の支配者としてあがめられることを求めず、貧しい者、さげすまれた人々、見捨てられた人たちの中に来て、ともに住んでくださる御方なのです。宣教活動を開始するときに召された弟子たちも、知恵ある者、力ある者ではなく、貧しい漁師たちでした。しかし、彼らを人間を取る漁師とすると言われました。昔、山谷でスラム伝道をされた中森幾之進先生が『下に上る歌』という本を出されたことを思い出します。イエスさまは正に下、罪の中にのた打ち回っている者のところまで降りて来てくださる救い主なのです。しかし、そのイエスさまを御父は高く引き上げ、すべての名に勝る名をお与えになったのです(ピリピ2:9)。

                           唄野隆



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