聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      マタイ 3章

「こうして、イエスはバプテスマを受けて、すぐに水からあがられた。すると、天が開け、神の御霊が鳩のように下って、・・・。」
                      (マタイ 3:16)

イエスさまがおよそ30歳になり、世に出る備えが整ったとき、バプテスマのヨハネがユダの荒野で、「悔い改めなさい。天の御國が近づいたから。」と悔い改めを宣べ伝えました。「悔い改め」の原語はメタノイア、方向転換です。救われるためには、まず、主の律法を無視し、自分勝手に歩む生き方を変えて、主のみこころに従う生き方に方向転換する必要があります。旧約聖書の時代、人々は主の律法を守り、正しく歩んで、主の救いを得ようとしましたが、どうしてもそれができず、宗教的な装いで自分をごまかす道を歩んでいました。ヨハネの教えを聞いた人々は、自分の罪を告白し、善い生活に切り替えようとしましたが、不徹底でした。ヨハネは「悔い改めにふさわしい実を結びなさい。」と迫りました。そして“「われわれの先祖はアブラハムだ。」と心の中で言うような考えではいけない”と言いました。自分の中に頼むものを持とうとする姿勢ではだめだ、と言ったのです。自分を捨て、主を信頼し、主に身を委ね、みこころのままにお任せする生き方に方向転換することが必要でした。それが新約時代の福音です。このとき、イエスさまは、ヨハネから洗礼を受けられました。罪のないイエスさまが、自分のきよさを守ろうとせず、自分を捨てて、罪人と同じ立場に立たれたのです。罪人を救うためです。そのイエスさまを父なる神さまも、御霊さまもおよろこびになりました。「感謝し、イエスさまを信じ、自分をすべて明け渡します。」と祈りました。

                          唄野隆



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