聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「弟子たちが出かけて行って、都にはいると、まさしくイエスの言われたとおりであった。」(マルコ14:16)

 今日のマルコの福音書14章では、最後の晩餐、ゲッセマネでの祈り、イエス様の逮捕、ペテロの裏切りといった、出来事が記録されています。
 3節から9節では、一人の女性が高価な香油のつぼを割って、つぼごと全部イエス様の頭に注いだという出来事とそれを巡るイエス様と弟子たちのやり取りが記されています。5節でその香油は三百デナリ以上すると言われています。一デナリは、当時の労働者の一日分の賃金でしたから、おおよその所で三百万円以上ということになるでしょうか。それだけのものを特に何か成果が上がるわけでもない形でこの女性は使ってしまったわけですから、4節で言われていますように、憤慨する者たちがいたのもわかるような気がします。しかし、8節で言われているように、イエス様はこの女のしたことに深い意味を与え、9節で言われているように、歴史に残る出来事として褒められたわけです。イエス様を愛して、ただイエス様のためにとしたことは、どんなに無駄が多いように見えても、イエス様は喜んで下さり、それを意味あるものとして用いて下さるのです。にもかかわらず、もっと賢いやり方はないか、効率のよいやり方はないかと考えてばかりで、イエス様のために何かをする、何かを捧げるということを結局しないままになってしまっていることはないでしょうか。
 16節では、イエス様のおっしゃったことを信じて、その通りにしてみればその通りであったという弟子たちの経験が記されています。信じて、従う者だけがイエス様の御栄光を経験することができるのです。私たちもその一人にならせていただこうではありませんか。

 中谷建晴



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