聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「それはちょうど、旅に立つ人が、出がけに、しもべたちにはそれぞれ仕事を割り当てて責任を持たせ、門番には目をさましているように言いつけるようなものです。」(マルコ13:34) 今日のマルコの福音書13章には、イエス様が弟子たちに向けて語られた、世の終わりの時についての預言が記録されています。 1節はイエス様がそのお話をされるきっかけになった出来事です。弟子のひとりがエルサレム神殿の建築物としての壮大さに感動していたのを見て、イエス様は、どんなに立派で、確かに見えるものも、やがて必ず崩れ去るのだということを語り、そこから世の終わりのことを語られたわけです。 しかし、私たちも、今、目に見える所で、これは確かだ、これは間違いないと思えるものに頼っていたり、心を奪われてしまっているということはないでしょうか。 9節から13節では、世の終わりが近づいた時、イエス様を信じる者は迫害を受けるけれども、その迫害を通して、全ての人々に福音が宣べ伝えられることになる、ということが預言されています。イエス様は、イエス様を信じるならば、順調な生活、楽な生活が待っているなどとはおっしゃっておられません。むしろ、困難が待っているとおっしゃっています。にもかかわらず、少しうまく行かないことがあると、イエス様など信じても、などと見当違いの不満を抱いているということはないでしょうか。 33節から37節では、やがて必ず、世の終わりの時がやって来ることを覚えて生きることの大切さが語られています。36節で言われているように、私たちの今のこの人生は、相応しく用いるようにと、世の終わりの時まで、神様から託されているものであって、自分が勝手に使ってしまっていいものではないのです。そこに立って、もう一度、自分自身の生き方を顧みさせていただきましょう。 中谷建晴 |