聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「『あなたがたは、神の戒めを捨てて、人間の言い伝えを堅く守っている。』」(マルコ7:8)

 今日のマルコの福音書7章の前半、1節から23節まででは、イエス様の弟子たちがユダヤのきよめのしきたりを破っているという、パリサイ人、律法学者たちの抗議と、それに対するイエス様の応答とが記されています。
 10節から13節でイエス様が引き合いに出されている例は、コルバン、すなわち、ささげ物になったと言ってしまえば、それは神様への捧げものとされたのだから、もう他の用には用いることができないというきまりを悪用して、神様に捧げるつもりもないのに、両親のために用いるべきものを、コルバンになったと言って、自分のために取っておく者たちが沢山いたということが背景にあるようです。
 しかし、私たちも本当は神様のためというわけではないのに、神様のためにしなければいけないことがあるからと、本来、しなければいけないことをしないでいる、そちらの方が楽しいから、とか、楽だからということが本当の理由なのに、神様のためということを言い訳にしているだけということはないでしょうか。
 あるいはまた、こうしておけばクリスチャンだということになる、クリスチャンらしく見えるということをこなしているだけ、6節でイエス様が引用されているイザヤの預言の言葉の通り、神様に対する恐れも、愛も全く関係ないままの、形だけの信仰生活になってしまっているというようなことないでしょうか。実は心の中は、21節から22節で挙げられているような思いで一杯のまま、ということはないでしょうか。もう一度、自らの在り方を顧みさせていただきましょう。

 中谷建晴



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