聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「しかし、お許しにならないで」(マルコ5:19)

 今日のマルコの福音書5章の前半1節から20節ではイエス様が、ガリラヤ湖を渡って、対岸のデカポリス地方でなさった奇跡と、その奇跡がもたらした結果が記されています。
 イエス様はそこで大ぜいの悪霊にとりつかれていた人から悪霊を追い出されたわけですが、2節から5節に記されている、それまでの彼の、自分で自分をコントロールできなくなってしまっている様子、誰からも孤立してしまっている様子、自分自身を駄目にしてしまっている様子は悪霊の働きがどのようなものであるのかということを示しています。しかし、私たちも、怒りに我を忘れてしまったり、人との関わりを一切断って閉じこもろうとしたり、自分を駄目にするだけだとわかっていることに手を出したりなど、悪霊の意のままになってしまっていることはないでしょうか。そうして、その方が自分のような者には相応しいなどと神様の御心に背を向け、悪霊に自分自身を売り渡すようなことをしそうになっているようなことはないでしょうか。13節の出来事が示しているように、悪霊の目的はあくまで滅びをもたらすことなのです。自分もまたこの悪霊につかれた人のように、イエス様による助けが、イエス様による解放が必要であることを覚え、イエス様にすがる者とならせていただきましょう。
 18節の悪霊につかれていた人の申し出はもっともなもののようにも見えますが、イエス様はそれを断り、別のことを命じられました。私たちが、いいと思うもの、私たちの目から見て、もっともと思えるものが必ずしも神様の御心にかなったものではないのです。そこの所を取り違えることのないように、そうしていつも神様の御心を求めて、それに従って行くように心し、実を結ぶ歩みをさせていただこうではありませんか。

中谷建晴



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