聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「イエスはご自身のことを知らせないようにと、きびしく彼らを戒められた。」(マルコ3:12) 昨日のマルコの福音書2章から今日の3章の6節まででは、イエス様とイエス様に敵対する人々との緊張が徐々に高まって行っていたことが記されていました。今日の3章の6節では、彼らがイエス様に対して明確な殺意を抱いたことが記されています。その後、イエス様は一旦、人里離れた所へ退かれたことが今日の3章の7節から12節まででは記されています。そして、続く13節から18節では、そこで、12弟子を選ばれたこと、13節以降では、それからもう一度、ガリラヤ地方での働きを再開されたことが記されています。すなわち、イエス様のガリラヤ地方での働きは第二段階に入ったということのようです・ 今日の3章の1節から6節では、鮮やかなイエス様の癒しの業を目の当たりにしながら、パリサイ人たちが、自分たちのそれまでの考え方に疑問を抱くとか、考え方を改めるのではなくて、イエス様に対する敵意をますます募らせて行き、とうとう殺意を抱くようになったことが記されています。人は、心を頑なにしようと思えば、どこまでも心を頑なにすることができるのです。自分がそのようになってしまっていないか、わかっているのに自分の間違いを認めず、せっかく差し出されている恵みを拒んで、ますます苦しい立場に自分を追い込んではいないか、顧みさせていただきましょう。 11節から12節は、正体を明らかにされてしまうならば、霊的な力を失ってしまうという当時の考え方が背景にあるようです。また、悪霊がイエス様を奇跡を行なってくれる紹介しようとしていたということもあったようです。しかし、私たちもイエス様をそのようなお方、時には奇跡を行なってでも、自分にいいことをしてくれる方としか考えていないことはないでしょうか。 中谷建晴 |