聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      マルコ 14章

「あなたのみこころのままをなさってください。」
                     (マルコ 14:36)

 イエスさまが十字架につかれる直前の出来事の記録です。いろいろな人々が、それぞれの考えでいろんなことをする様子が記されています。祭司長、律法学者たちはイエスさまを捕えて殺そうとしますが、祭りの間は避けようと話しあいました。ベタニヤの女はイエスさまへの溢れる思いから高価な油をイエスさまに注ぎました。弟子たちは無駄なことを、と憤ります。ユダは裏切りをはかり、弟子たちは過ぎ越しの食事に気を取られていました。その食卓で、イエスさまが弟子たちの逃亡を告げられると、自分はどんなことがあっても裏切らない、と強弁しました。しかし、イエスさまが捕らえられたとき、弟子たちは逃げ、ペテロはイエスを知らない、と言いました。祭司長、長老、律法学者たちは裁判でイエスさまをおとしいれるための偽証者を立てますが成功しません。彼らの行動は、ばらばらで的外れですが、そのときの状況や、愛情や保身の思いなど、すべて、人間の思いから出たものであったことは共通しています。そして、すべてむなしく終わりました。しかし、イエスさまの目はしっかりと御父にだけ向いていました。御父のみこころを御自分の心とし、御父のご計画の成ることだけを求められました。油を注いでくれた女の行為を喜び、評価し、過ぎ越しの食事の備えを指示し、弟子たちの裏切りを予告し、裁判の決着をつける神の子宣言をされました。ご自分のいのちを捨てても、御父のみこころの実現を求められました。私たちの救いのためでした。私たちは、ただ感謝し主の御手にすべてをお委ねするほかありません。

    唄野隆



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