聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 マルコ 12章 「そんな思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからではありませんか。」 (マルコ 12:24) イエスさまは、イエスさまを受け入れようとしない祭司長、律法学者、長老たちに、譬えを語られました。ぶどう園の所有者が農夫たちにぶどう園を委ね、その収穫を求めて使者を遣わしたが、農夫たちは彼らを虐待して追い返し、最後に遣わされた息子を殺して、ぶどう園を乗っ取ろうとしたので、ぶどう園の所有者は彼らを打ち滅ぼす、という譬えで、自分を守ろうとし、イエスさまを殺そうとしている祭司長、律法学者、長老たちに警告を与えるものでした。しかし、彼等はなお頑なにイエスさまを除こうとし、その口実を得るための問答を仕掛けました。パリサイ人とヘロデ党の者はローマ皇帝に税金を納めるのは神の律法にかなっているか、と問いかけ、サドカイ人は兄が死んだら弟が兄の妻を娶って兄のために子孫を残せという律法があるが、復活などということがあると、兄弟が7人いて、皆、死ぬと、兄の妻は7人の夫があることになるが、おかしくないか、と問いかけました。彼等は皆、人間の世界の関わりにとらわれ、神の世界には思い至らなかったのです。そういう彼らに、イエスさまは、「そんな思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからではありませんか。」と仰いました。私たちは、人間の世界に置かれていますから人間の世界を見なければなりませんが、それを神の目で見ることが必要なのだ、と示されます。「人にどう見られるかでなく、主を見上げ、主がどう見られるかに目を向けます、主よ、お助けください。」と祈りました。 唄野隆 |