聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      マルコ 10章

「それは人にはできないことですが、神は、そうではありません。どんなことでも、神にはできるのです。」
                     (マルコ 10:27)

 主は私たちに恵みを与えてくださいますが、私たちは私たちの望む幸いを自分の努力で獲得しようとし、自分を正当化するものを求めます。離縁するのに離婚状を書けばよいとするのはその一例です。しかし、イエスさまは、神さまが男と女を創造し二人が結婚して幸いになるようにされた神の恵みを語られました。連れてこられた子どもたちを祝福されましたが、永遠のいのちを自分のものとして受けるためには何をすればよいかと問う人には、全財産を貧しい人に与えよ、と答えられました。神の祝福は、子どものように素直に受ける者に与えられるのだ、と語り、自分が何かを与え、あるいは何か良いことをして対価としてそれを手にいれようとする者には、彼のすべてをささげても神の祝福を手に入れる代価としては足りないのだ、と示されたのです。しかし、人はどこまでも自分を認めさせたいと思うものです。イエスさまがご自分の死のことを話されているようなさし迫っているときでも、弟子たちは、自分を認めてもらうことばかり考えていました。私たちの中には、自分の欲しいものを自分の努力で手にいれよう、そうでなければ自分のプライドが許さない、と考える力が働いていて、素直に信じることを妨げます。すなおに信じることはできないのです。しかし、神さまはそうせることがおできになります。私たちが信じて救われるのは、神さまの恵みの御業なのです。ですから、バルテマイの信仰をご覧になったイエスさまはどんなに喜ばれたことでしょうか。

    唄野隆                      



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