聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                       マルコ 4章

「イエスは、このように多くのととえで、彼らの聞く力に応じて、みことばを話された。」
                      (マルコ 4:33)

イエスさまは譬えで話されることが多かったようです。聞く人々の心が頑なで、神の国の深いところを話されても聞く力が無かったからです。イエスさまは、聞く人々の「聞く力に応じて、みことばを話された」のです。そして、話した人々に向かって、「聞く耳のある者は聞きなさい。」と言われました。私たちには、相手の状態にかまわず、自分の言いたいことを無理やり聞かせようとする傾向があります。しかし、イエスさまは、相手が自ら耳を傾け、その心が開かれるのを待ち、相手の受ける力に応じて、話されました。相手の人格を重んじ、相手が自分から求めるのを待って、しかしただじっと待っているのではなく、だれにでもわかる譬えのような手段を使ってでも、語り続けられたのです。それは、聞く者の人格を尊重し、しかも彼を何とか救いに導きたいと思われたからです。その奥に、神さまは救おうと思われる者には福音を聞いて受け入れる力を与えられる、という信仰がありました。いのちを与えられるのは主なのです。主が蒔かれた種は人がむりやりひっぱらなくても、芽を出し、生え育って、実を結びます。そして、その種の成長力は素晴らしく、小さなからし種が大きくなり、空の鳥が来て巣をつくるほどにまでなります。私たちも伝道するとき、相手の人格を大事にし、主の備えを信じ、相手が受けることのできる方法で、語り続けたいものです。福音の真理を隠し持つ者でなく、主を証する者がより深く主を知り多くの恵みをいただくのです。

   唄野隆                      



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