聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 マルコ 1章 「そして天から声がした。『あなたは、わたしの愛する子、わたしはあなたを喜ぶ。』」 7 (マルコ 1:11) マルコの福音書は、ペテロの説教を彼の通訳をしていたマルコがまとめたもののようですが、行動的なペテロらしく、イエスさまの行動をつぎつぎと書き連ねています。イエスさまはヨハネからバプテスマを受けられ、すぐ荒野に出て行って悪魔の誘惑に立ち向かい、ガリラヤで弟子たちを召し出し、カペナウムの会堂で教え、汚れた霊を追い出し、ペテロの姑を癒し、御許に連れてこられた多くの病人を癒し、また悪霊を追い出されました。この一連の行動が、「すぐに」ということばで次々と連続的に語られています。イエスさまは驚くほど行動的で、立て続けに大きな働きをされました。しかし、この激しいばかりの活動が生み出される源は、実は静かな御父との交わりにありました。イエスさまの目覚ましいお働きは、イエスさまがバプテスマを受け、水の中から上がられたとき、ご自分の上に御霊が下られるのをご覧になり、「あなたは、わたしの愛する子、わたしはあなたを喜ぶ。」という御父の御声を聞かれたところから始まったのです。イエスさまの驚くべき活動は、静かに三位一体の神の交わりを経験し、御父の御声を聞かれたところから生み出されたものでした。ですから、イエスさまは、休みのない活動の連続の中で、朝早く、まだ暗いうちに起きて、寂しいところに出て行って、そこで祈られたのです。本当の働きは、静かな主との交わりに支えられているものです。働きを生み出さない瞑想は腐り、瞑想に支えられていない働きは枯渇する、と示されます。 唄野隆 |