聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「『急いで降りて来なさい。きょうは、あなたの家に泊まることにしてあるから』」(ルカ19:5)

今日のルカの福音書19章では、イエス様がエリコという町を通って、エルサレムに入られたことと、その途上でなさったこと、語られたことが記録されています。
1節から10節では、イエス様がエリコで取税人のかしらザアカイの家にお泊まりになられた次第が記録されています。取税人というのは、ユダヤの人々から、ローマ帝国に収める税金を取り立てる役人のことです。彼らはローマに収めるよりも多くの税金を人々から取り立て、それをいわば手数料として自分のものとしていました。しかし、その余分な取り立て分がしばしば度を越したものであったことは、8節の後半に記されているザアカイ自身の言葉からも伺い知ることができます。そういうことから、また、ユダヤ人でありながらローマ帝国の手先になって働いているということから、取税人はユダヤ人の間では軽蔑されていたようです。しかし、イエス様はそのザアカイの家に泊まって下さったのです。私たちも、人から認められよう、自分に自信を持てるようになろうとして、多くのものを得たり、身につけて来たかも知れません。そして、ザアカイがそうであったように、そうすればするほど、人から遠ざかり、どうしていいか、途方に暮れているかもしれません。しかし、そんな私たちの所にイエス様は来て、私たちの魂に救いをもたらそうとして下さっているのです。ザアカイがそうしたように、何かを得ることで自分の心を満たそうとすることはやめて、イエス様を心に受け入れ、イエス様に全てをお任せして、ただイエス様の喜ぶことをして行き、ただイエス様に従って行き、救いに、人の思いを越えた平安と喜びに与かる者にならせていただきましょう。

中谷建晴



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