聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「かりに、あなたに対して一日に七度罪を犯しても、『悔い改めます。』と言って七度あなたのところに来るなら、赦してやりなさい。」(ルカ17:4)

今日のルカの福音書17章では、エルサレムに向かう途上にあったイエス様が出会った出来事や、そこでイエス様が語られた様々な教えが記録されています。
1節から2節では、つまずきとつまずきを与える者についてです。2節の「小さい者たち」とは信仰のうすい者、まだ信仰を持って間がない者のことを指しているようです。そういう方々がつまずくのは、1節でイエス様が示唆されているように、そういう方々自身の問題でもあるわけですが、だからといって、仕方がないといって、自分自身の罪過ちを問うことなしに済ませてしまうの間違いだというのです。
3節から4節では、罪を犯しているならば戒めるように、しかし、悔い改めるならば赦すように、ということが言われています。真実の交わりが建て上げられて行くためには、戒めと赦しの両方が必要なのです。罪を見過ごすことが赦しではありませんし、4節で言われているように、どこまでも赦そうという思い抜きで、相手の非をただ責めることが戒めることでもないのです。
5節の使徒たちの質問は、おそらく、4節で言われているように赦すことは今の自分たちにはできない、と思ってのものではないかと思われます。これは正直な態度ではないでしょうか。私たちも、神様の恵みなしには人を赦すことなどできない者、それゆえに、人を戒める資格を持っているなどとは言えない者なのではないでしょうか。にもかかわらず、戒めるといいながら、実はただ人を責めるようなことをして来た私たちになおも交わりが許されているとしたら、それは神様の一方的な恵みなのではないでしょうか。感謝しましょう。

 中谷建晴



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