聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「その人たちはお返しができないので、あなたは幸いです。義人の復活のときお返しを受けるからです。」(ルカ14:14) 今日のルカの福音書14章には、食卓でのやり取りの中で、イエス様が語られたことが集められています。 1節から6節は、安息日を巡るイエス様とユダヤの宗教的指導者たちの間のやり取りです。ルカの福音書では4度目になりますが、当時のユダヤの人々が安息日を守るということに如何に厳格であったかということを伺い知ることができます。しかし、イエス様がここでも指摘しておられるように、その厳格さは神様に対する愛や恐れからではなく、厳格さそのものが目的になってしまっていたようです。しかし、私たちもいつの間にか、礼拝に出席し、奉仕しながら、一番肝腎な、神様に対する愛や恐れを忘れてしまっていることはないでしょうか。 7節では、宗教的指導者たちが人からどう評価されるかということに心を奪われてしまっていることがわかります。これに対してイエス様は続く8節から11節で、特に11節で、この世的な知恵を語るという形を取りながら、世の終わりの裁きの時、神様にどう評価していただくかということにこそ関心を向けるように、そして、謙遜こそが神様の判断のカギであるということを教えておられます。 12節から14節はその続きで、世の終わりの時に神様から受ける報いをこそ求めるべきであるということが語られています。私たちはどうでしょうか。この世で、豊かになったり、感謝されたり、評価されたり、楽しかったり、ということにばかり心を奪われ、すぐに十分な報いが返ってきそうな人ばかりを相手にして、世の終わりの、神様からのお返しをいただけないようなことばかりをしてはいないでしょうか。もう一度、自らの在り方を顧みさせていただきましょう。 中谷建晴 |