聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「あなたはどう読んでいますか。」(ルカ10:26) 今日のルカの福音書10章でも、キリストの弟子であるとはどういうことなのかが、テーマとなっています。 まず、1節から24節では、イエス様が70人の弟子を遣わされたことが記されています。1節では、70人が遣わされたのは、イエス様が訪れる予定の町々だったことがわかります。彼らにはいわばイエス様が来られるための先駆けとしての役割、イエス様のために道を備えておく役割が期待されていたわけです。私たちの役割もそのようなもの、自分の立派さや素晴らしさを示すことではなく、こんな自分をも愛して下さるイエス様の素晴らしさを指し示すことなのです。 また、1節には、2人ずつ遣わされたということが言われています。イエス様の働きは誰かとの交わりの中で、チームワークでの中で進められて行くものなのです。 17節から20節のイエス様と70人の者たちとのやり取りは印象的です。この時70人は自分たちの働きがうまく行ったということで危うく自己満足に陥ってしまいそうだったわけですが、私たちも同じ様な過ちに陥り、一番大事なことを、見失ってしまいがちな者ではないでしょうか。自分がいつもイエス様からお言葉を、お導きをいただく必要のある者であることを忘れることのないように心しましょう。 25節から37節は有名なよきサマリヤ人の譬えです。26節、28節、37節などで明らかなように、イエス様が問われるのはいつも、「ではあなたはどうなのか」「ではあなたはどうするのか」ということです。にもかかわらず、わかっている、知っている、ということだけで自分をよしとしてしまっていることはないでしょうか。もう一度、自らの在り方を顧みさせていただきましょう。 中谷建晴 |