一日一章　ルカによる福音書4章　中谷建晴

堺大浜キリスト教会聖書一日一章

｢イエスは人々にこう言って話し始められた｡『きょう､聖書のこのみことばが､あなたがたが聞いたとおり実現しました｡』｣(ルカ4:21)

今日のルカの福音書4章では､イエス様がいよいよ宣教の働きを始められた時の様子が描かれています｡
1節から15節では､イエス様がいよいよその働きを始められようとする前に､悪魔の誘惑を受けられたことが述べられています｡3節に記されているように､まず､悪魔は空腹でいらっしゃったことにつけこんで､イエス様を誘惑しようとしました｡同じ様に､悪魔は私たちが切実に感じている､目の前の必要につけこんで､神様を信頼しぬいて､神様に従いぬくことよりも､目の前の必要をとりあえず満たすことを優先させようと､私たちを誘惑します｡イエス様がそうされたように､御言葉によって､その悪魔の誘惑に打ち勝たせていただきましょう｡
次に悪魔は､5節から7節で記されているように､この世での栄光を餌にイエス様を誘惑しようとします｡私たちもイエス様がそうされたように､この世での成功､名誉､権力の誘惑に屈することなく､断固として､神様だけを神とする者とならせていただきましょう｡
9節から11節に記されている最後の誘惑は､一応､御言葉に基づくもの､一見､如何にも信仰の行いであるかのようなものでした｡悪魔の誘惑が如何に巧妙なものであるかがよくわかります｡御言葉を知識として知っていても､悪魔の誘惑に打ち勝つことはできないのです｡イエス様がそうであられたように､生きた神様とのつながりがあってこそ､御霊に満たされていてこそ､私たちは悪魔の誘惑に打ち勝つことができるのです｡日々､御言葉に聞き､神様との生きた関係の中に生かしていただいて､日々悪魔に勝利し､祝福された､主を証しする人生を歩む者とならせていただきましょう｡

中谷建晴