聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「『ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。』」(ルカ1:38) 今日からルカの福音書です。ルカの福音書は使徒パウロと行動を共にし、使徒の働きを書いた医者ルカによって書かれたものです。 3節の「テオピロ殿」というのが誰のことかはっきりしたことはわかっていませんが、ルカが科学者として、またギリシヤ文化の中に生きる教養人の一人として、イエス様の生涯についてできるだけ正確な記録を残そうとしたのが、このルカの福音書である、ということが1節から4節のギリシヤ風の書き出しに、見て取ることができると言われています。 5節から25節は、バプテスマのヨハネの誕生の次第で、他の福音書には記録されていないものです。11節から17節に記されているように、ザカリヤは神殿で香をたいていた時に、天使からお告げを受けるわけですが、9節を見るとわかるように、ザカリヤがこの時、神殿で香をたいていたのは、くじ引きの結果でした。人間の目から見たら、たまたまその時そこにいただけのように見えたかも知れませんが、それが神様がご自身の何千年にもわたるご計画の第一歩を始められるその時だったのです。同じ様に、私たちの人生にも偶然はないのです。全てが神様のご計画の中にあるのです。 26節から38節ではマリヤに救い主の母となることが告げられた次第が記録されています。彼女にとっては全く考えられないことでありましたし、マタイ1章18節から19節などを見ますと、とんでもないことであったわけです。しかし、38節に記されているように、マリヤはこの時、たとえ自分にとっては考えられないこと、不都合なことであったとしても、それが神様が自分に望んでおられることなら、そうなりますように、そう言って、自分に対する御心を受け止めたわけです。私たちも、たとえそれが自分にとって考えられない、とんでもないことであったとしても、御心を受け止め、御心に従い、主のご栄光のために用いていただく者、そうして主のご栄光を拝する者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |