聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ルカ 18章 「人にはできないことが、神にはできるのです。」 (ルカ 18:27) イエスさまは、この章のはじめで、いつでも熱心に祈ることの大切さを教えるために、やもめと裁判官の譬えを語り、終のところで、見えるようにしてほしいと熱心に願う盲人の目を開ける奇跡を行われました。主は、私たちが、いつでも、どこででも、熱心に主に祈ることを望んでおられるのです。それは私たちを愛し、私たちに、主と親しく語り合う親しい交わりを与えたいと願っておられるからです。はじめの譬えでも、たとえ神を神とも思わず人を人とも思わない裁判官でさえ熱心な願いは聞く、と語られた後、すぐ、「まして神は、・・・」と言われています。この交わりは相手のことを第一に考える姿勢の中で育ち、自分を主張するところでは崩れます。自分の正しさを主張するパリサイ人の祈りは聞かれず、へりくだって憐れみを求める取税人の祈りは受け入れられます。与えられるものを素直に受ける幼子は喜ばれ、正しいことを行って神に認めてもらおうとする役人には厳しいことばが与えられました。財産を持っている者が神の国に入るのは難しいと聞いて、自分たちはすべてを捨てて主に従ってきた、と答えたペテロには、彼らの愛の献身は喜ばれながらも、後の者が先になり、先の者が後になる(マタイ19:29)、と警告を与えられました。このイエスさまは、私たちを救うためにご自身のいのちを捨ててくださいました。その愛に生かされる者が、自分を忘れ、神のために生きる者と変えられるのです。自分で自分を捨てることはできません。しかし、神には愛によってそうさせることがおできになるのです。 唄野隆 |