聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                       ルカ 13章

「ご主人。どうか、ことし一年そのままにしてやってください。木の回りを掘って、肥やしをやってみますから。」
                       (ルカ 13:8)

 ピラトが、ガリラヤからの巡礼団の中に過激派の者たちが混じっているという嫌疑で彼らを処刑した、という事件があったようですが、そのことを伝えた人々に向かって、イエスさまは、その災害を覚えて悔改めに励め、と勧められられました。災害が人々を悔い改めに導くきっかけとなることがよくあります。大きな災害があったとき、被災者への同情を持ちつつ、悔い改めを説く人が起こされることがよくあります。しかし悔い改めの実が見られないこともよくあります。そんな私たちのために、もうしばらく待ってください、と主はさばき主に執り成してくださいます。感謝して悔い改めに励みたいものです。しかし、人は自分の罪を認め悔い改めるよりも、戒めを守ることによって自分を正しいと主張する根拠を得ようとしがちです。イエスさまが安息日の戒めがあるにもかかわらず腰の曲がった女を癒されると、会堂管理者は、安息日を大事にして、安息日でない日に癒してもらえ、と言いました。イエスさまに、戒めを守ることよりも人のいのち救うほうが大事でないか、問われて、彼等は恥じ入りました。ほんのわずかでも信仰のいのちが芽を出したのでしょうか。イエスさまは、小さいいのちでも、それが本物なら、どんどん成長して大きくなることを、からし種とパン種との譬えで話されました。しかし、いのちに至る道は狭い道です。その道を歩むように、イエスさまは勧められました。そして、ご自身、いのち捨てて人々を救うエルサレムへの道を歩まれたのです。

唄野隆



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