聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「イエスが彼らに『それはわたしです。』と言われたとき、彼らはあとずさりし、そして地に倒れた。」 (ヨハネ18:6)

今日のヨハネの福音書18章では、イエス様がいよいよ逮捕され、死刑にされることが決まってしまうまでのいきさつが記録されています。
イエス様が逮捕されたのは、他の福音書によるとオリーヴ山の麓のゲッセマネと呼ばれる場所であったことがわかります。6節でイエス様は兵隊たちに、あなたたちが逮捕しようとしているイエスは自分である、ということを自ら名乗り出ておられますが、それを聞いて兵隊たちは後ずさりして、ひっくり返りました。イエス様の御言葉はそれだけ権威と迫力のあるものだったのです。にもかかわらず、私たちはいつの間にか、イエス様をやさしいだけの、どちらかと言えば弱々しいお方としてイメージしてしまっているようなことはないでしょうか。ありのままのイエス様を御言葉を通して教えていただきましょう。
19節以降のやりとりの中でのイエス様の態度は堂々としたものでした。イエス様を訴える人たちの感情的な態度、また30節の何が結局の所問題なのか、ということを曖昧にしたままにしておこうとする態度とは対照的です。しかし、イエス様を訴える人たちのこの不合理な態度は、神様を拒む人間の姿を典型的に示しているのではないでしょうか。それが正しいとわかっていても、それこそが本当だとわかっていても、そのことを何としてでも認めようとしない、そういう頑なさは実は私たちも持っていたもの、また持っているものではないでしょうか。それは罪から来るもの、或いは罪そのものです。
そのような自分が聖霊様の助けによってイエス様を信じるようにされたことを改めて感謝し、日々の歩みにおいても、心を頑なにすることなく、正しいことは正しいことと認め、自分の罪、過ちは素直に悔い改め、神様が与えようとして下さっている豊かな祝福に与かる者とならせていただきましょう。

中谷建晴



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