聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「あなたがたに新しい戒めを与えましょう。あなたがたは互いに愛し合いなさい。」 (ヨハネ13:34)

今日のヨハネの福音書13章では、イエス様が十字架にかかられる前の夜の最後の晩餐の様子が記録されています。
1節ではイエス様がご自分が間もなく殺されることになることをご存じであったことが強調されています。イエス様は全てをご存じの上で人々の悪意に身を任されたわけです。
6章の70節などを見ますと、イエス様は少なくとも1年前から12弟子の一人であるイスカリオテのユダが裏切ることを予言されていたわけですが、今日の13章21節を見ると、それでも直前になってかなり動揺を感じておられたことがわかります。このことは、たとえ、ずっと前から覚悟していたことであったとしても、たとえそれが御心であることがはっきりしていたとしても、また、たとえそれが大きな祝福につながることであることがわかっていたとしても、御心に従うことはしばしば大変なことである、ということを教えてくれています。しかし、それと同時に、イエス様でさえ動揺されたということは、動揺することそのものが罪ではないということ、揺さぶられながらもなお御心を選び取って行く所にこそ信仰がある、ということをも教えてくれているように思われます。
イエス様が最後の晩餐の席で弟子たちにもっとも強調されたことは、14節や34節にあるように、弟子たちがお互いに愛し合い、仕え合うことでした。そして、35節では愛し合う交わりこそが、イエス様の弟子であることの印であるとおっしゃっています。私たちもお互いに愛し合い、仕え合い、その交わりを通して、主を証しする群れとならせていただきましょう。

中谷建晴



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