聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「それは、目の見えない者が見えるようになり、見える者が盲目となるためです。」 (ヨハネ9:39)

今日のヨハネの福音書9章では、イエス様が生まれつき目の見えない人を見えるようにされたことと、そのイエス様のなさった奇跡が引き起こした様々な出来事が記録されています。
2節の弟子たちの質問は、病気や障害は罪に対して神様が下された罰である、という当時のユダヤ人たちの考え方に基づくものでした。
しかし、3節のイエス様のお答えは、そういう彼らの常識となっていた考えを引っ繰り返すものでした。イエス様はその人が生まれつき、目が見えないのは、「神のわざがこの人に現れるため」、すなわち、その人を通して、神様の素晴らしさが証しされるためである、とおっしゃったのです。
同じ様に、私たちの負っている肉体的な重荷、精神的な重荷も、私たちが神様を信じ、従って行く時に、そのことを通して、神様が栄光を表して下さるものとなるのです。
13節以降では、その奇跡を目の当たりにしながら、パリサイ人たちがあくまでイエス様を信じようとしなかったことが記されています。さらに、18節から23節では、その目が見えるようにしていただいた人の両親までもが、社会からのけ者にされることを恐れて、イエス様を受け入れようとしなかったことが記されています。人間の心がどれほど頑ななものであるのか、ということを彼らの態度はよく物語っているのではないでしょうか。
しかし、私たちも同じ様に心の頑なな者であったのに、神様が聖霊様を送って下さり、私たちの心を変えて下さったので、イエス様を信じ、受け入れることができるようになったのです。自分がイエス様を信じ、救いに与かることができたのは決して当たり前のことではないということを覚え、感謝を新たにさせていただきましょう。

中谷建晴



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