聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「イエスは、ピリポをためしてこう言われたのであった。イエスは、ご自分では、しようとしていることを知っておられたからである。」(ヨハネ6:6)

今日のヨハネの福音書6章では、イエス様が再び、ガリラヤ地方に帰って来られた時のことが記録されています。この後、イエス様は十字架にかかって殺されるためにエルサレムに向かわれることになるわけですが、イエス様はこのガリラヤ滞在中にご自身のことをはっきりと弟子たちにお知らせになられました。
1節から12節は、有名な「5千人の給食」と呼ばれる奇跡の記録です。13節ではっきり言われているように、イエス様はごくわずかな食べ物をお用いになられて、男性だけで5千人、女性や子どもを含めれば、それよりもはるかに多くの人数に十分な食事を与えられました。14節に記録されているように、多くの人々がこれを見て、イエス様のお力に感銘を受けたようですが、60節や66節からは、その殆どの者たちがイエス様を本当の意味で知ることはできなかったらしいこと、イエス様の目的もそこにはなかったことがわかります。6節で示唆されているように、イエス様は、責任ある役割を任すことを通して、弟子たちに、ご自分のことをよくわからせることを一番の目的としておられたようです。
イエス様に責任ある仕え方をする者こそがイエス様がどんなに素晴らしいお方であるかをよく知ることができるのです。その時に経験する困難は、6節で言われているように、既に、私たちの思いを越えた解決方法を用意して下さった上で、与えられた課題でしかないのです。むしろ、そのことを通して、私たちはもっともっとイエス様の素晴らしさを知ることができるのです。
自分の都合を優先させ、自分の都合のつく範囲で、関わっているだけではいつまでも、本当の意味でのイエス様を知ること、そこにある喜びや祝福に与かることはできないのです。私たちはどうでしょうか。

 中谷建晴



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