聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「起きて、床を取り上げて歩きなさい。」 (ヨハネ5:8)

今日のヨハネの福音書5章では、イエス様が38年間もの間、病の床にあった者をいやされた奇跡、その奇跡を行われたのが安息日であったためにユダヤの宗教的な指導者たちがイエス様に敵意を抱くようになったこと、彼らにイエス様が語られたお言葉などが記録されています。
1節から9節ではイエス様が38年もの間、病の床にあった者をいやされた次第が記されています。6節の「何を今更」と思えるようなイエス様の質問は、この病人のよくなろうとする意志を呼び覚ますためのものであったようです。しかし、7節を見ますと、この病人はそのイエス様の質問に正面から答えていません。それでもイエス様は8節でお言葉をもってこの病人をいやされたのです。こうして見ると、この病人にはいやされるに値する何物もなかったこと、大勢の病人の中で、この人がいやされたのは、イエス様が一方的にこの人に目を留めて下さったからであったとしか言えないことがわかります。同じように、私たちも神様が一方的に選んで下さったからこそ救いに与かることができた者なのです。ただただ感謝なのではないでしょうか。
32節から39節では、イエス様が神の子であり、救い主であり、信じる者には永遠のいのちを与えるお方であるということは明らかにされているということが語られ、40節以降ではにもかかわらず、当時のユダヤの宗教的な指導者たちがイエス様を受け入れようとしないということが非難されています。44節で指摘されているように、人からの栄誉を求めているがために、彼らはイエス様のことを受け入れることができなかったのです。人からの栄誉を求めている限り、人にどう言われるかを第一としている限り、イエス様を本当の意味で知ることはできないのです。そうではなくて、神様を第一とする者、そうして救いに与かる者、永遠のいのちに与かる者とならせていただきましょう。

 中谷建晴



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