聖書一日一章メッセージ集![]()
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| 堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「わたしを遣わした方のみこころを行ない、そのみわざを成し遂げることが、わたしの食物です。」 (ヨハネ4:34) 今日のヨハネの福音書4章ではイエス様がエルサレムのあるユダヤ地方から故郷であるガリラヤ地方に帰られたこと、その途中でサマリヤ人の一人の女性を信仰に導かれたことなどが記されています。 1節から3節では、イエス様の働きが当時の宗教的な指導者であるパリサイ人たちの関心を招くようになったことを知ってイエス様がユダヤ地方から退かれた、と記されています。当時、ローマ帝国の支配下に置かれていたユダヤ人たちの間では、旧約聖書の中の、やがて救い主が来るという約束と結び付けた、政治的な動きが数多くあったようです。イエス様はご自分の働きがそういう政治的な動きと見なされることを避けるためにガリラヤへと退かれたようです。 4節ではサマリヤを通って行かなければならなかったと言われていますが、これは物理的な意味ではありません。ユダヤ地方からガリラヤ地方に向かうには、サマリヤ地方を通るのが一番近道ではありましたが、ユダヤ人たちは、サマリヤ人との接触は身を汚すことになると考え、遠回りにはなっても、ヨルダン川の東側、ペレア地方を通る道を取るのが普通でした。しかし、5節から29節、また38節を見ますと、イエス様がその道を取られたことで、一人のサマリヤ人の女性が救われ、またそのことを通して多くのサマリヤ人が信仰に導かれたことがわかります。イエス様がこの道を取られたのはそのためであり、34節のイエス様のお言葉はそれが神様の御心であったということを示唆しています。そして、この34節のイエス様のお言葉は神様の御心に従うことがどんなに大きな喜びと満足をもたらしてくれるか、ということをも示唆しています。私たちも神様の御心に従い、他では味わうことのできない、深い喜び、深い満足に与からせていただこうではありませんか。 中谷建晴 |