聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。」(ヨハネ3:3)

今日のヨハネの福音書3章は、1節から15節までがイエス様とパリサイ人の一人、ニコデモとのやりとり、16節から21節までがそのやりとりについての著者ヨハネのコメント。22節から30節は、バプテスマのヨハネの働きについての記録、31節から36節は、そのバプテスマのヨハネの言葉についての著者ヨハネのコメント、という構成になっているようです。
2節でニコデモがイエス様の所に来たのは夜であったということが記されています。パリサイ人たちの殆どはイエス様に対して反感を抱いていましたので、ニコデモはどうやら人目を忍んで、イエス様のもとに来たようです。ニコデモがそれでもイエス様の所に来たのは、彼がイエス様が特別なお方であることを認め、救いを求めていたからであったらしいということを、2節や4節のニコデモの言葉から伺い知ることが出来ます。
このニコデモの求めに対して、イエス様は3節で、救われるためには、新しく生まれなければいけない、とお答えになられました。人はそれまでの生き方の延長で、知識を身につけ、努力を重ねることで、救いに与かることはできないのです。使徒パウロがガラテヤ人への手紙2章20節で告白しているように、一度、自分に死ぬことなしに私たちは救いに与かることはできないのです。自分のそれまでの生き方、自分のこだわり、恨み、などを捨てて、自分に死に、イエス様の喜ばれることを選び取って行く、新しい生き方を始めさせていただきましょう。
しかし、それは自分の力でできることではありません。そこでカギとなるのは、5節でイエス様がおっしゃっているように、洗礼に与かることと聖霊様のお働きです。洗礼に与り、聖霊様に身を委ね、天国に続く新しい命に生きる者とならせていただきましょう。

中谷建晴



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