聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。」 (ヨハネ1:14)

今日からヨハネの福音書です。ヨハネの福音書はイエス様の12弟子の一人で、その中でも特にイエス様の近くにいることが許され、変貌山での出来事などを目撃したゼベダイの子の一人、ヨハネによって書かれたものです。
ヨハネの福音書は福音書の中では最後に書かれたもので、読む人が既にある程度イエス様のことを知っていることが前提になっているようです。但し、ユダヤ人の中では当然であったことをわざわざ説明しているところなどから、主に異邦人のクリスチャンに向けて書かれたものだったであろうと言われています。
今日の1章の前半、1節から18節などでもそうですが、全体を通して、イエス様が神であるということが強調して語られています。当時、イエス様は単なる人間で、神の霊が宿っていただけであったとする異端的な考えが影響力を持っていたようですが、ヨハネの福音書はそういう間違った考えを論破することを特に意識して書かれたもののようです。
今日の1章1節の「初めに」という出だしは、明らかに創世記の1章1節を意識したものです。すなわち、続く箇所でイエス・キリストが世界を造られた神様の子であり、またご自身も神であることをヨハネはここではっきりと語っているわけです。
35節から42節では、後にイエス様の12弟子の一人になるアンデレと12弟子の中でも筆頭になるペテロのイエス様との出会いが描かれています。39節でイエス様が「来なさい。そうすればわかります。」とアンデレたちにおっしゃり、その通りにした時にイエス様がどういうお方であるかをアンデレは知ることができました。イエス様を知るためには、イエス様のふところに飛び込んでみることが何よりなのです。そのようにして、イエス様を知り、イエス様にある救いと祝福に与かる者とならせていだだきましょう。

中谷建晴



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