聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「しかし、以前は遠く離れていたあなたがたも、今ではキリスト・イエスの中にあることにより、キリストの血によって近い者とされたのです。」(エペソ2:13)

 今日のエペソ書2章は、自分たちがどういう所から救われて、今はどういう者とされているのかということを思い起こすようにという、異邦人クリスチャンに向けてのパウロの呼びかけです。そして、この呼びかけの背後には、だからユダヤ人クリスチャンとの一致を求めて行くように、というパウロの願いがあるようです。
 1節から2節では、異邦人クリスチャンたちのイエス様を信じる以前の状態を述べた後、3節でパウロはユダヤ人を代表して、自分たちユダヤ人も異邦人と同じ様に神様の裁きを受けるしかない存在であったと語っています。そして、4節から7節では、ユダヤ人であろうと、異邦人であろうと、いずれにせよ滅ぼされるしかなかった全人類の中から救われた仲間として「私たち」という言葉を用いています。
 8節で再び、異邦人クリスチャンを意識した言い方をした後、9節と10節では、再び、異邦人・ユダヤ人の区別を越えた「私たち」という言い方をし、生きる目的を共にしている者としてのつながりを示唆しています。また、ここでの「良い行い」というのは、これまでの様々なわだかまりを捨てて、共に教会を建て上げるということを示唆しているようです。
 11節から12節で異邦人クリスチャンの救われる前の状態を特にユダヤ人との関係で述べた後、13節以降でパウロは、元々はユダヤ人とは全く違った生き方をして来たあなたがただけれど、イエス・キリストによって救っていただいたということにおいては、最も根本的な所においては、同じであるのだからユダヤ人に対する敵意、わだかまりを捨てて、ユダヤ人クリスチャンたちと共に教会を建て上げて行こうではないか、ということが呼びかけているようです。
 これらのことは、エペソの教会の中で、異邦人クリスチャンとユダヤ人クリスチャンの間の対立が深刻であったということを示唆すると同時に、人間的な違い、それまでの様々な経緯から来るわだかまり、そういったものを超えて一致して教会を建て上げて行くことがどれほど大切なことであるかということを示してくれています。私たちもそのようにさせていただき、そこに主ご自身が現して下さる人の思いを超えたご栄光を拝させていただく者、またそのような群れとならせていただこうではありませんか。

中谷建晴



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