聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「私が手紙を書いたのは、あなたがたがすべてのことにおいて従順であるかどうかをためすためであったのです。」(2コリント2:9)

 今日の2章からは、かなりはっきりとこのコリント人への手紙第二が書かれた背景、事情を垣間見ることができます。
 1節では第一の手紙を書いた後、手紙では埒があかないことを見て取って、パウロがコリントを訪問し、厳しい言葉を語ったことが記されています。
 3節から4節では、さらにその訪問も効果がなさそうなのを見て、パウロが涙ながらにもう一通別の手紙を書いたことが記されています。
 さらに6節では、その手紙を読んで、コリントの教会のクリスチャンたちが悔い改め、罪を犯していた者に罰を加えたことが記されています。その罪とは何かはっきりしたことはわかりませんが、5節から6節などからするとパウロを非難し、パウロの権威を否定するということも含まれていたようです。
 パウロは7節から11節でその罪を犯した人を赦すようにコリントのクリスチャンたちに語っています。特に9節でパウロは、言われた通りに罪を罰することと同じ様に、言われた通りに罪を赦すことも大事なことであるということ、要は全ての点で、主にお従いすることが大事だということを語っています。そして、11節では、そうではなくて、ある点においては従順だけれども、他の点ではそうではないとなると、サタンにつけこむ余地を与えることになる、と語っています。
 私たちはどうでしょうか。神様に言われたからとある奉仕は熱心にするけれども、神様に言われているのに、この人を赦そうとしない、というようなことはないでしょうか。神様に言われたからとこの人とは関わろうとするのに、同じ様に神様から言われているのにあの人とは関わろうしないというようなこと、神様の御心だからとあの奉仕はするけれど神様の御心だとわかっていながらこの集会には行かない、などということをして、サタンにつけこまれるままになっているというようなことはないでしょうか。もう一度、自らの在り方を顧みさせていただきましょう。

 中谷建晴



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