聖書一日一章メッセージ集![]()
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| 堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「それは、私たちにキリストの苦難があふれているように、慰めもまたキリストによってあふれているからです。」(2コリント1:5) 今日からコリント人への手紙第二に入ります。コリントはギリシャの南の町で、交通の要所として大変、繁栄し、それと同時に大変不道徳がはびこっていた町でした。パウロは第二回伝道旅行の最後にこのコリントの町を訪れ、その命がけの働きの結果、コリントの町にも主の教会が生まれました。しかし、その後、コリントの教会は、内部の人間関係や神学的な理解において大きな混乱をきたしてしまったようです。それを伝え聞いて、パウロは全部で4通の手紙を書きました。最初の手紙は残っていません。第一コリント5章9節で触れられているだけです。2つ目の手紙がコリント人への手紙第一、いわゆる第一コリントです。しかし、この2通の手紙が望ましい効果をもたらさなかったことを知ったパウロは、第二コリント2章1節で示唆されているように、当時滞在していたエペソの町から海を渡って、コリントの町を訪問したようです。しかし、この訪問も成果をあげることができなかったため、パウロはもう一通の厳しい手紙を書いたということが第二コリント2章3節から4節には記されています。この手紙がどういう結果をもたらしたのか、不安なままに今度は陸地伝いにコリントへ向かう途中のパウロたちに今度こそよい知らせがもたらされました。第二コリント7章5節から9節に記されているように、3通目の厳しい手紙を受け取ったコリントのクリスチャンたちが悔い改めたというのです。その知らせを聞いた喜びの中で書かれた4通目の手紙が、このコリント人への手紙第二であるわけです。 今日の1章、特に3節から8節で示唆されているように、パウロにとっての一番の苦しみは、自分の愛するクリスチャンの兄弟姉妹が御心に背いていることであり、一番の慰めは兄弟姉妹が悔い改めることであったわけです。これは正に神様のお心そのものではないかと思われます。私たちが背いていること、心を頑なにして悔い改めることを拒んでいることがどれほど主のお心を痛めているのか、反対に、悔い改めて、主にお従いすることをどれだけ喜んで下さるのかを覚え、主に喜ばれる歩みをする者、選び取る者とならせていただこうではありませんか。 中谷建晴 |