聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「主を愛さない者はだれでも、のろわれよ。」(1コリント16:21)

 今日の16章で、コリント人への手紙第一はおしまいになります。
 この手紙の中でパウロはコリントの教会が当時抱えていた様々な問題、分裂、不品行、教会員同士の間の裁判沙汰、礼拝の混乱、御霊の賜物や死者の復活についての間違った教えの流布などといった問題に対して、具体的な指示を与えてきました。そして、今日の16章10節で示唆されているように、この手紙を側近の一人であるテモテに持たせて、コリントに送ったようです。しかし、どうやらこの手紙も、テモテの働きもコリントの教会の状況に対して、あまり意味を持たなかったようです。そのため、パウロは今日の16章の5節から9節に書かれている予定を変更して、エペソでの働きを中断して、海を渡ってコリントに行き、それもあまり効果がなかったので、厳しい内容の手紙を書いたということが、コリント人への手紙第二を読むとわかります。パウロはコリントの教会のために、大変な痛みを経験し、9節などからすると働きの面で大きな犠牲を払ったわけです。しかし、私たちも、そのようなことを教会の人々に、特に指導的な立場にある方々に強いていることはないでしょうか。13節から14節でパウロが端的に命じていること、堅く信仰に立つこと、愛をもって仕えることをしようとせずに、自分の肉の思いのままに動き回り、混乱をもたらしているだけということはないでしょうか。21節から23節で示唆されているように、私たちを悩ましている問題の多くは、私たちが、主への愛を動機としていない所から、結局の所、自分にとってどうかということを動機としている所から来ているのです。もう一度、自らの在り方を顧みさせていただきましょう。

 中谷建晴



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