聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「そのすべてのことを、徳を高めるためにしなさい。」(1コリント14:26)

 今日の第一コリント14章は、12章から始まった、御霊の賜物についての教えの最後の部分です。
 1節から25節まででは、異言の賜物よりも、むしろ、預言の賜物を求めて行くようにということが言われています。
 異言とは、御霊の働きによって、それまで習ったことのない言葉をいきなり話すようになるということですが、如何にも超自然的な、人の目を引く賜物であったことから、コリントの教会の人々は、何とかして自分にも異言の賜物が与えられたいと熱心に祈り求めていたようです。
 しかし、4節でパウロは、異言は結局、自分自身のためにしかならないと指摘し、12節や26節などでは、大事なことは、教会の徳、互いの徳を建て上げることだと説き、したがって、異言よりも、罪を明らかにし、キリストにある赦しを、救いを相手にわかる言葉で語る預言の方が意味があるとういことを語っているわけです。
 私たちはどうでしょうか。皆から、霊的な人だと思われたい、さすがだと思われたいというようなことが動機になっているようなことはないでしょうか。
 26節以降では礼拝を秩序正しく行なうようにということが言われているようです。27節から33節で示唆されているように、当時のコリントの教会では、まだ話している人がいるのに、自分に異言が与えられた、預言が与えられたからと話し出す人がいたようです。しかし、私たちもとにかく自分の話がしたいと、人の話を聞こうとしていない、というようなことはないでしょうか。もう一度、自らを顧みさせていただきましょう。

中谷建晴



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