聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「ですから、あなたがたも、賞を受けられるように走りなさい。」(1コリント9:24)

 今日の第一コリント9章では、パウロが自分自身の使徒としての権威、働き人としての当然の権利の放棄とその理由、また、自分自身の生き方について語っています。
 1節からは、コリントのクリスチャンの中には、元々の12使徒の中に入っていなかったからということを理由に、パウロの権威を否定する者たちがいたことを伺い知ることができます。これに対して、パウロは、自分は復活のキリストに出会ったので、使徒であるための資格とされていた、キリストの復活の証人であるという条件を満たしているということを言っています。そして、また、自分の働きの成果が、すなわち、そのようなことを言う人たち自身もパウロの働きの結果、イエス様を信じるようになったということも、自分が使徒であることを証明してくれているではないか、と論じているわけです。
 さらに、4節から6節では、パウロがコリントの教会からの謝礼を受け取ろうとしないことを使徒ではないことの証拠だなどという人いたこと、12節では、そういうことを言いながら、自分は謝礼を受け取っている人たちがいたことを伺い知ることができます。15節でパウロが言っているように、ただ福音のために、ただコリントの人々の救いのためにとしたことが全く歪んで受け取られてしまっていたわけです。
 しかし、パウロはだから、もうあなたがたのことは知らないなどとは言いませんでした。それは23節で言っているように、相手がどうこうではなくて、ただ福音のために、ただイエス様のためにということがパウロの生き方だったからです。私たちもそのような的を射た、実を結ぶ生き方をパウロに倣ってする者とならせていただきましょう。

 中谷建晴



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