聖書一日一章メッセージ集![]()
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| 堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「ただ、あなたがたのこの権利が、弱い人たちのつまずきとならないように、気をつけなさい。」(1コリント8:9) 今日の第一コリント8章では、偶像にささげた肉を食べることについてどう考えるべきかをパウロが説いています。 当時のコリントでは、偶像を祭った神殿が社交の場でもあったようです。すなわち、人々がある程度以上の人が集まる場合には、会場として、偶像を祭った神殿を使い、そういう場合にはよく肉が出されたそうですが、その場合に出される肉はまずは一旦偶像に捧げてから、食卓に出されることになっていたそうです。ですから、偶像に捧げた肉は一切、食べないとなると、そういう集まりには一切参加できなくなってしまう、社会との関わり、クリスチャン以外の人たちとの関わりを一切、断ってしまうということになりかねなかったようです。また、貧しい人たちにとっては、肉を食べることができる貴重な機会が失われるということをも意味していたわけです。 しかし、パウロはここで、以上のような理由を挙げて、だから偶像が祭られている神殿で、一旦偶像に捧げた肉を食べてもよいとは言ってはいません。そうしないと不都合だから、不利益を被るから、だからそうしてもよいとは言っていないわけです。そうではなくて、そうすることが罪とはならないから、してもよいと言っているわけです。しかし、私たちはどうでしょうか。御心に反するかどうかということではなく、不都合だから、不利益になるからということで事を決めていることはないでしょうか。たとえ、どんなに不都合でも、不利益を被ることになっても、御心に反することはしない、それが神様を信じ、神様に従う者のあるべき生き方なのです。 では、御心に反しなければ何をしてもよいのかというと、そうではないということが、7節以降では記されています。他の人を徒に躓かせない、傷つけないように振る舞う、それが神様に従う生き方のもう一つの指針なのです。 中谷建晴 |