聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「それなのに、あなたがたは誇り高ぶっています。」(1コリント5:2)

 今日の第一コリント5章では、コリントの教会の中にあった不品行の問題が取り上げられています。
 1節の「父の妻を妻にしている」というのが、実の母親と近親相姦をしているということなら、もっと厳しい表現が用いられたであろうと考えられますので、おそらくは継母とか、父親のそばめと性的関係を持っているということのようです。いずれにしても、それはローマの法律でさえ禁じられているほどの破廉恥な振舞いでした。
 2節からは、コリントのクリスチャンたちが、キリストにある自由ということをはき違えて、そんなことをしている者がいるということをむしろ誇っていたらしいことがわかります。
 6節では、そういう見当違いな高慢は、大きな害をもたらすということが言われています。イエス様を信じるということは、自分が一方的に赦されなければいけない罪人であること、罪のない神の独り子が身代わりに死ぬほかなかったほどのどうしようもない者であることを認め、そんな自分に差し出された罪の赦しをへりくだって受け取ることですから、高慢は、イエス様を信じるということからは最も遠いものであるはずなのです。にもかかわらず、高慢に陥っているとしたら、特に自分たちの信仰が他の人とは違って、こうだと誇り高ぶっているとしたら、それは著しい見当違いに陥っているということなのです。
 5節の肉とは、文字通りの肉体のことなのか、それとも肉の欲のことなのか、議論があるようですが、いずれにしても、パウロはその不品行をしている者を罰することこそが、その人の救いにつながると考えていたことがわかります。徒に寛容を示すことで相手をそのまま滅びに向かわせることは、相手を本当の意味で愛することではないのです。心しましょう。

 中谷建晴



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