聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「なぜなら、神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強いからです。」(1コリント1:25)

 今日からコリント人への手紙第一です。コリント人への手紙第一は、パウロが、いわゆる第三次伝道旅行の際に、2年間滞在したエペソの町からコリントにいるクリスチャンたちに向けて書いたもののようです。
 この時パウロのいたエペソの町は、今でいういわゆる小アジア、トルコ半島の西海岸にある町です。そこからだと、エーゲ海を真っ直ぐ西へ向かうと、ギリシャ半島の南部にある町コリントに着くことができるわけです。すなわち、、エペソとコリントはエーゲ海を挟んで向き合っている町であったわけですが、今日の1章11節にも記されているように、コリントの教会の大変な様子を聞いて、この第一の手紙を書いた後、パウロは海を渡って、一旦、コリントに行って、また、エペソに帰って来るということをしたようです。さらに、その後も、今は残っていない、かなり厳しい内容の手紙と現在、コリント人への手紙第二として残っている手紙を書いたようです。それほどコリントの教会は大変だったということのようです。
 まず、今日の1章の11節から13節ではコリントの教会の中に深刻な分裂騒ぎがあったということが記されています。12節のケパとはペテロのことです。その分裂騒ぎに対する戒めとして、パウロは17節以降で、宣教のことばの愚かさということを語っています。逆に言えば、イエス様の十字架そのままでは満足しようとしない、気のきいた言い方や話の深みのようなものを求めるといった心根、また、自分は他の人よりもわかっている、自分には識別力があるという傲慢さこそが分裂騒ぎの原因だということのようです。私たちはどうでしょうか。もう一度、自分自身の御言葉に対する姿勢を顧みさせていただきましょう。
 中谷建晴



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