聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「『ですから、皆さん。元気を出しなさい。すべて私に告げられたとおりに なると、私は神によって信じています。』」 (使徒27:25)

今日の使徒の働き27章では、パウロがとうとうカイザリヤからローマに向かって船出することになったこと、ローマに向かって地中海を渡る途中、嵐に巻き込まれて遭難寸前になりながらも、助かってマルタ島に辿りついたことなどが記録されています。
9節に記されているように秋から冬にかけては海が荒れるために地中海を横切ってイタリアに向かうことは危険であるとされていました。しかし、12節で言われているように、クレテの「良い港」と呼ばれる港は外海に面した港であまり長い期間を過ごすのに適していなかったこと、また8節に名前の出てくる近くのラサヤの町があまり大きな町ではなかったこと、さらには13節で言われているように丁度よい風が吹いて来たことなどから、人々はパウロの警告に逆らって船出し、結局、パウロの警告通りに大変な嵐に巻き込まれることになってしまいました。
19節から20節で記されているように、船具まで捨ててしまいもう航海を続けることもできないような絶望的な状況の中にあって、パウロだけが22節から25節、33節から36節で記されているように人々を励ますことができました。それは、パウロが神様からのお言葉をいただき、それを信じていたからです。御言葉をいただき、それを固くにぎっているものだけが、どんなに絶望的な状況の中にあっても希望を持ち、人々を励ますことができるのです。私たちもまず御言葉に心から耳を傾ける者、そして語られた御言葉を固く信じる者、そうしてパウロがそうであったように、御言葉のお約束のゆえにどんな時にも揺るがされないものを持った者、さらには、口先だけではなく、本当の意味で、人を励まし、慰めることのできる者とならせていただこうではありませんか。

中谷建晴



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