聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「すると、主は私に、『行きなさい。わたしはあなたを遠く、異邦人に遣わす。』と言われました。」 (使徒22:21)

今日の使徒の働き22章では、パウロがエルサレムで、自分を殺そうとしていたユダヤ人たちにした証しと、その後、ローマ軍の指揮官たちと交わしたやり取りが記録されています。
昨日の使徒の働き21章の後半では、異邦人が入ることを許されていないエルサレム神殿の内庭に、異邦人を入れてしまっているという誤解を受けて、パウロが危うく殺されかけたこと、その騒動を知ってかけつけたローマの軍隊がパウロを逮捕したこと、ローマ軍の兵営に連れ込まれてしまう前にパウロがユダヤ人たちに弁明をしたいと申し出、それがローマ軍の千人隊長に認められたことが記されていました。
今日の22章の1節から21節はそのパウロのユダヤ人に対する弁明ですが、彼はそこで自分はユダヤ教を捨てたわけではない、ナザレのイエスこそが、ユダヤ教を信じる者たちが待ち望んでいた救い主、メシヤ、であって、自分はそのイエスに従っているのだ、ということを主張しました。
 そこまではユダヤ人たちはそれなりに冷静にパウロの言うことを聞いていましたが、21節でパウロが異邦人に福音を伝えると言うのを聞いて逆上し、改めてパウロを殺そうとしました。ユダヤ人たちにとっては、ユダヤ人以外の者にも救いが及ぶということが受け入れ難かったのです。

この時のユダヤ人たちがそうであったように、先入観や妬み、といったものは、私たちを福音の恵みから遠ざけるものです。聖霊様の助けをいただいて、先入観や妬みといったものから解き放っていただき、福音の恵みにそのまま与かる者とならせていただきましょう。

中谷建晴



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