聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「いま私は、あなたがたを神とその恵みのみことばとにゆだねます。」
(使徒20:32)

今日の使徒の働き20章では、パウロがエペソを離れ、エーゲ海を渡って、先の第二次伝道旅行の働きの結果として生まれたマケドニヤとギリシヤにある教会を訪ね歩いたこと、その帰り道にエペソの教会の長老たちに遺言のようにして語った言葉などが記録されています。
1節から2節で記されているように、エペソを離れたパウロはマケドニヤに渡り、そこから南に下ってギリシヤの南のコリントの町に至り、3節の冒頭で言われているように、そこに3カ月間滞在しました。その時、彼がローマの教会に向けて書いた手紙がローマ人への手紙です。
パウロはどうやら過ぎ越しの祭りをエルサレムで迎えるために、地中海を一気に西に横切る船に乗るつもりだったようです。しかし、3節に記されているように、同じようにエルサレムに上ろうとしているユダヤ人たちが、道中でパウロを暗殺することを企てていることを知り、別のルートをたどることにしました。そのため、パウロはマケドニヤの町ピリピで過ぎ越しの祭りを迎えることになりました。そこから、パウロは、再びエーゲ海を渡り、小アジア、現在のトルコ半島の、西海岸沿いを南に下って行きます。16節で言われているように、5旬節の祭り、ペンテコステ、にはエルサレムに到着していようと急ぐために、パウロはエペソには立ち寄らず、エペソの教会の長老たちを呼び寄せ、惜別の言葉を残します。
その中でパウロは29節から30節で、異端の教えがエペソの教会を荒らすようになることを予告し、その上で、32節にあるように、神とその御言葉に教会を委ねます。
教会にはいつも誤った教えが入り込む危険があります。そして、その危険に打ち勝つ力は御言葉にあります。いつもしっかりと御言葉に止まり、そのような危険に打ち勝ち、実を結ぶ教会とならせていただきましょう。

中谷建晴



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