聖書一日一章メッセージ集![]()
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| 堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「これが2年の間続いたので、アジヤに住む者はみな、ユダヤ人もギリシヤ 人も主のことばを聞いた。」 (使徒19:10) 今日の使徒の働き19章では、パウロがエペソに約3年間止まって、福音を伝えた時の様子が記録されています。 パウロの宣教師としての働きの拠点はアンテオケ教会でしたが、このアンテオケ教会からバルナバと共にキプロス島や小アジアの南の町々を訪ねた第一次伝道旅行、とうとうヨーロッパにまで足を踏み入れることになった第二次伝道旅行に続いて、今日の19章からはパウロの第三次伝道旅行ということになります。 この第三次伝道旅行では、パウロは小アジア、現在のトルコの国、の南側のかつて訪ねた町々を訪れながら、エーゲ海に面したエペソの町にいたります。そこからエーゲ海を渡ってマケドニヤ・ギリシヤにまで足を延ばし、帰りは海岸沿いにエルサレムに向かうことになります。全体として、そういう長い距離を移動する旅でありましたが、時間的にはパウロはこの第三次伝道旅行の大半をエペソで過ごしました。 エペソはその地方の首都でもあり、大商業都市でもありました。18章の19節から21節に記録されているように、パウロは第二次伝道旅行の帰りにエペソに立ち寄り、そこでの宣教の可能性を探った上で、第三次伝道旅行に出る前には、エペソを拠点にすることを決めていたようです。そして、10節で記録されているように、パウロのこの戦略は用いられて、エペソを首都とするアジア州の多くの人々に福音を届けることができたわけです。 このことは、御霊の導きに従うことと、見通しを立て、考え抜いた計画を立てることは矛盾しないということを教えてくれています。明らかな御霊の導きを受けた時、いつでも立てていた予定を変更する心備えがあることは大事なことですが、御霊の導きに従うということは、何も見通しを立てずに闇雲に事を行うこととは違うのです。いや、むしろ、多くの場合、人間が考え抜いた計画を通して、神様は御業を進めて下さるのです。精一杯の備えを持って、主の御業に励み、主の御栄光を拝する者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |